TOP > バックナンバー > 2012年11月
九月に入っても暑さが続き雨も多い。一千号達成記念大会は名月の前日、好天であれかしと新月に祈っている。
局地豪雨や波浪による、罹災者への「弔笛」の哀切。東日本大震災忌とも重ね、 哀悼の響き「ながく耳底に」残って、今しも「募る雨」霖に還らぬ魂へ、届けと頭垂れる姿。
昭和も既に遠く大正明治へ遡って、わが「母の少女期」へ心馳せた。口遊むは“恋せよ乙女”か初々しさ泛かぶ。
ひたぶるに「掌中の」珠と愛する想い。そして達し得なかった「夢」への悔い、その美しい故の意(こころ)の毀損の畏れ。
いつの世も市井の「巷は」捌け口を求め、人は「さんざめく」ことで、憂いの「今日」を忘れようとする。世評観。